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第23号 もう一度コケシのお煎餅が食べたい!

お孫さんに連れられて、ようやく話に聞いてたお婆ちゃんが来た。
声、目の光、意欲、体の動き、表情全て力無く、うつろな言葉
さあどこかに糸口は無いのか?
いろいろお孫さんを交えて話を聞いていると、「もう良いよ、ダメなんだよ、何回も作ったけど
噛めないんだ」等など。
暫く時間が経ち少し疲れたお婆ちゃん「観音様のお人形のお菓子」孫との話に出た言葉。
「どんなの?」「ちっちゃい時買ってもらった。美味しかった」
「食べてみたい?」「ダメだよ豆で硬いからずーっと食べたことない」
この話結構熱が入っている。
数ヶ月経ってある日バタバタと走り込んできたお婆ちゃん。その動きの活発なのにまず正直ビックリした。
「先生!食べれた食べれた!食べたよーっ」
コケシのプリントされた包み紙に包まれた豆とお煎餅どうぞ食べてくれと置いていかれた。
人の生への意欲は、元気の時のちょっとした鮮烈な記憶がきっかけで呼び起こせるものだ。

 
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