第84号 高齢者の歯科医療についての質問

患者さんで、雑誌の編集をされている方から、質問があった。
痴呆の方、脳梗塞の患者さん、麻痺の方等身体が自由に動かない方の一般的な診療
障害のある方の入れ歯の患者さん、その口腔清掃、訪問診療等々である。
改めてこういった高齢の患者さんで身体に障害をお持ちの方の、歯科治療を
考えさせられる事柄である。
注意事項、アドバイスを欲しいとの事で、一開業医の私見でと断りながら回答をした。
東京都のひまわりといって、医療機関の情報を提供してくれるサイトがあり、そこで調べると
種々の情報が手に入ることをお教えする。
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第83号 終わった?うん終わったよ!

4歳の男の子、2歳半から通ってきた。
いつもお父さんお母さんの応援団付き。
椅子に座ると後ろからは居ないように見える位ちっちゃくて可愛いい。
保育園の年中さん。
今日は女の先生に注射をしてもらい、前歯の虫歯を最後に治療して
全部終わった。
「終わったよ」
「終わったの?」
「終わったよ、もう来なくてもいいよ」
「えっ!いいの?」
「そ、えらかったね。虫歯にしないんだよ」
「うん!やったー」
3人の嬉しそうな顔。
幸せそうな家族を見送る。
幸せに長生きしてね!

第82号 治療した後痛みが出た(2)

前号の続き
治療後の痛みについて
① しみる(冷たいもの、熱い物、味の濃いもの)=知覚過敏による痛み
② 噛むと痛くて噛めない=歯根膜炎
この二つに代表されるのが術後の不快症状である。
煩わしい痛みである。
思いっきり物を噛みたいのに、不安で恐る恐る噛まなければならない。
冷たく冷やした飲み物、果物が痛くて食べられない。
ただ暫くの間用心して食べててもらえば、必ず良くなりいつの間にか普段と同じく食べられるようになる。
治療後の不快症状は患者さんにとって、本当に煩わしいものである。
折角治したのにどうにかならないだろうかと、いつも聞かれる。
必ず治療に取り掛かる前に、この説明を十分にしてから始める。
それでも嫌なものである。
出来るだけ少なく違和感を失くしてあげたい。
そのためにはもっと上手にならなくては、と年初の誓いを思い出す。

第81号 治療した後痛みが出た

良くある患者さんからの質問、時には苦情。
歯医者が触らなければ、痛くも痒くも無かった歯が歯医者がいじったら
痛くなって物も噛めない。ばい菌が入ったのか?等々。
術後の痛みは様々あるが、大きく分けて二通りある。
神経の刺激による痛みと根の周りのクッションの痛みである。
最初の方はしみる、後の方は噛むと痛い。
慢性炎症を起こしている歯の根は、歯の周りの歯根膜というクッションが
腫れたり膿がたまって空洞になったりしている。
でも徐々に悪くなり続けているけれども自覚症状が無く自分では
普段何も感じない。
ところが治療を始めると直後から、痛みが出始めることがある。
これは慢性化していた部分が、活性化され自覚症状が出始めるのだ。
治療が進み治る過程において出てくる痛みである。
痛むことがあっても心配なく必ず治るからと説明する。
もう一つの所謂しみる痛みこれが続くと長く痛みを感ずることがある。
虫歯を削り神経(歯髄)に近くなると、温度的刺激が特に鋭敏に感じるようになる。
これは歯髄の外側に象牙質を作る細胞がありこの細胞の働きにより象牙質の厚みが増し
しみるのが収まってくる。
問題はこのしみるのが収まる時間である。
2~3日で収まるものもあれば、1年も続く場合もある。
その間患者さんは辛い。
ただそうしてでも神経は残したほうが良い。
神経というが歯髄には血管がありこれを取ると新陳代謝が失われ歯は生活しなくなり
もろくなり欠けたり割れたりしやすくなる。残せるなら何としても残したい。
今回術後の不快症状について書いたが、これも一回では書き切れないので
続きを書きます。



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