第40号 入れ歯で明るくなった

永く25年位歯が抜け続け忙しさにかまけて、放置して過ごして来たが
いよいよ噛めなくなり周りからも顔つきを指摘され来院された患者さん。
手入れの後の無い白髪、歯がなく、刻まれたしわも深くお化粧もしない。
良く教科書で見る典型的な、老人様顔望、しかもかなり高齢の老女に見える。
伏し目がち、話すとき笑うとき手で口元を隠す。声に力が無く目の輝きも少なく
、頬骨が突き出し、元気のかけらもないように見受ける。
口臭も酷く、相当重病を抱えているかのように見える。
なんと私より3っつも下の64歳。
カルテの間違いかと疑う。
「これまでご苦労されまして、大変でしたねー。でももう一度失った物を取り返し
この先違った生活をして見ましょう」
最初は乗り気が無く、あまり関心を示されず、あきらめの姿勢が見られた。
さまざま話し、最後に「笑顔を取り戻す」をテーマの写真集を見てもらう。
お化け屋敷にいそうな老婆が歯を治し、お化粧をし、髪形を変え、洋服もお洒落をすると
モデルさんと見える位に美しい笑顔を取り戻す、といった内容の本だ。
さすがにびっくりされた。
まじまじとその写真の変化を見、自分の顔を鏡で見て「私も変われますか?」
おずおずと質問される。勿論です絶対変われます。力説する。「やりましょう」「お願いします」
まだ初めて1ヶ月仮歯ではあるがご飯がおいしい何十年振りだ。
周りがみんな 良かったねー変わったよーキレースゴーィ 一杯褒めて貰った。ととても嬉しそう。
笑顔も美しく、朗らか。
あっ お化粧されてる、イヤリングも、ネックレスまで、洋服も違う。ヤッタネー患者さん。
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第39号 おねがいでしゅから、やめてくだしゃーい

アイスクリームを食べる度に、イタイイタイと泣き叫び、お母さんに連れられて来た。
Y君 小児歯科専門医からの紹介だ。
とにかく痛いのはやだ。入って来ない。
15分掛けてやっと話が出来るようなり、一番嫌なの何、教えて。
痛いのが嫌だ。~じゃあ痛くなければ良いか~ゼッタイイタクナイ~約束する
ようやく治療椅子までたどり着く。
でも座らない。
さらに15分座って呉れるまで待つと言い他の患者さんをする。
小さい女の子が上手に治療して帰って行く。
Y君プライドが許さない。
さらに15分絶対約束するを条件に座って呉れる。
さらに30分。痛いの嫌だ。もう治った。アイス食べない。お腹痛い。
散々ごねる。
ちょっと前まで、この辺で取り掛かり大した事無く治療を終えられる。を体験させて慣れさせて来た。
だが初孫続けて二人目と孫が生まれてからちょっと変わった。以前はお願いでしゅからやめてくだしゃい
と言っても貫徹した。が今は
押さえられなくなって来た。
情が移る。
根気よくさせて呉れるまで頑張ろうと、Y君お母さんに言い、自分にも言い聞かせ
粘ることとした。

第38号 食べられる楽しさ 生きてるの実感

高齢社会、遠の昔に高齢化社会を通り過ぎすっかり世界一の日本。
今後ますます高齢者が増え、社会福祉費の増大、若者への負担増等々諸問題が
取りざたされている。
皆一様に年を取って行くなか、今後如何に対処して行くか。
自分に出来る事は何か無いのか。
何はともあれ兎に角噛めるようにしよう。
自分の口で食べたい物が、何でも食べられるように。
歯を抜けないように、抜けてしまった歯は替わりの歯を入れる。
そして兎に角良く噛む。
物を口に入れたら30回。
ジューサーミキサーで砕いたようになるまで。胃が楽になりきちんと消化する。
決まった時間にお腹が空き、胃もたれがなく、胃薬も要らない。
ユックリ眠れるし、目覚めも良い。
噛むことが普通の生活を送る上でとても大事である。
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