第28号 さようならしげるさん

今年30数年通って頂いたお二人のしげるさんが、天国へ旅立たれました。
40年間開業していて多くの素晴らしい人達に出会え、治療を通じて教えて頂く事も
本当に数知れず感謝と寂寥の念が、胸一杯に溢れます。
お一人は末期の癌を患いながら、いつもほがらかで歯周病の洗浄を「じゃ次回又お待ちしています」
と申し上げると「命あったら来るよ」と実に普通に冗談を言われるが如く明るく御挨拶をされておられました。
もう一人のしげるさんは、あまり喋らない方でしたが、毅然とした古武士を思わせるような井出達で、
「それでは又参ります」とお帰りに為られる。
共に奥様から「旅立ちました」とご連絡を頂いた。
最後まで御役に立てただろうか?と思うと同時にどうぞ天国でも存分に美味しい物を召し上がって下さい。
とお祈りするばかりです。合掌
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第27号 八重歯可愛い?

小さい子供が、糸切り歯がはみ出していると可愛く見える。八重歯と言う。
日本では八重、二十重と可愛いい綺麗なものを意味する言葉だ。
でも歯並びが可愛いさを生み出しているのではなく、子供の可愛さが全体に可愛く見せているのだ。
クリスチャンの国々では、ドラキュラを連想するので嫌われる。
歯列矯正をする。
おじいちゃんおばあちゃんが八重歯の人は居ない。
その年齢までに抜けているか治療しているから無いのだ。
汚れが取れず、虫歯や歯周病になり治療するか抜いているのだ。
乳歯から永久歯に変わる6歳前の4,5歳から歯並びを注意する。
更に乳歯が生え始める1歳位から物をよーく噛み顎の発育を図る。
みんな良く噛んで本来神様がお造り賜うた、歯や顎が作られた通り発育し噛み合せれば立派な
噛みあわせが出来、歯並びも綺麗になり良く噛めることにより歯も汚れることなく幸せな生活が送れる。

第26号 薬だけ出して

夕方もう終わりの時間に来る患者さん。
「腫れたから、いつもの薬だけ頂戴。」
何度も同じことを、繰り返す。
「薬飲むと腫れが破れて治る」
これを対症療法という。
化膿止めは、続けると耐性菌が出来、他の病気で服用しても
効果が無くなる事がある。
腫れる病気はばい菌が作用し、感染を起こして腫れるのだ。
原因となるばい菌の源を、根こそぎ取り除かない限り続けて腫れる。
原因除去療法と言うが、これをしなければ、完治しない。
1本も歯を抜かない。為に歯医者へ行こう。

第25号 気持ち悪い

顔面蒼白、少し震えて気持ち悪い、吐き気がして寒い、ドキドキする。
治療を始めると、或いは始めようとすると起こる状態。一次性ショック(脳貧血)だ。
歯医者は痛くて怖くて耐えられない所、との思い込み、
幼児体験が影響することが多い。
玄関まで来てどうにも入れず、3~4回キャンセルをしてやっと受診した
さる銀行の頭取さん。
注射は嫌だ、したくない、俺帰ると、腕を掴んで離さない幕内力士。
全身麻酔はして貰えないかと真顔で聞く、上場企業の社長さん。
子供を先ず治療させて見て、これなら自分も出来そうと恐るおそる来るお母さん。
恐怖感を取るためお酒をたっぷり飲んでくる親父さん。
麻酔の注射をすれば全く痛くなく治療出来る。針のチクッとするのだけ我慢して。

第24号 口が臭い!

口臭は本人が気が付かない。また余程密接な間柄でないと「臭い」と言えない。
親子、兄弟、夫婦位。
社会生活上大変マイナスとなる。絶対消さねば為らない。
口腔清掃すなわち汚れを残さない、に尽きる。
磨き残し、虫歯の放置、入れ歯の汚れ、歯周病、鼻疾患、ニンニクなどが原因となる。
悩みに悩んで苦しんでいる人が大勢いる。
でも本人には治っているのか、まだ臭いのかが判らない。
迷わず歯医者に来て欲しい。
あなたの周りに、ヒトが近づいて呉れ一体どうしたのかなと思うくらい親近感が
感じられるようになる。顔を近づけて話してくれる。
旦那に「客商売なのに臭いから店に出るな!」と怒鳴られ20年間閉じこもっていた奥さんが
治って明るい日常を取り戻した。

第23号 もう一度コケシのお煎餅が食べたい!

お孫さんに連れられて、ようやく話に聞いてたお婆ちゃんが来た。
声、目の光、意欲、体の動き、表情全て力無く、うつろな言葉
さあどこかに糸口は無いのか?
いろいろお孫さんを交えて話を聞いていると、「もう良いよ、ダメなんだよ、何回も作ったけど
噛めないんだ」等など。
暫く時間が経ち少し疲れたお婆ちゃん「観音様のお人形のお菓子」孫との話に出た言葉。
「どんなの?」「ちっちゃい時買ってもらった。美味しかった」
「食べてみたい?」「ダメだよ豆で硬いからずーっと食べたことない」
この話結構熱が入っている。
数ヶ月経ってある日バタバタと走り込んできたお婆ちゃん。その動きの活発なのにまず正直ビックリした。
「先生!食べれた食べれた!食べたよーっ」
コケシのプリントされた包み紙に包まれた豆とお煎餅どうぞ食べてくれと置いていかれた。
人の生への意欲は、元気の時のちょっとした鮮烈な記憶がきっかけで呼び起こせるものだ。

 
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