久し振りに検診でお見え頂いた患者さん、何年振りかなと、カルテを見ると約10年振り。
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前にもお話致しましたが、浅草で開業しましたのが26歳の時以来50年の月日が経過し
今日に至ります。この処この"院長の一言"も、書く時間が無く今朝も4時には、診療室に出向き
急患の治療にあたりました。
昨年末位からコロナの感染の可能性が低くなったデーターのせいか、北海道、青森、宮城、福島、
島根、淡路島やタイ、韓国、アメリカなど3年間出控えて居られた遠くの患者さん達からの連絡があり、3年振りに
診て貰いたい。の申し込みが多くアポイントが、オーバーブッキング状態が続いている。
技工室もフルタイムで目一杯作業をして呉れているが、平常よりセット日が、遅くなっている。
何とかしなければと思うが、コロナ禍の影響はまだまだ続くと思いここはひと踏ん張り頑張ろう。
それにしてもこの混雑振りは、異常な位だ。スタッフの疲労も考えながら、アポイントを調整し
出来る限り自分で処理できる問題は、処理しようと頑張って居る。
今日は日曜日(3ッ日掛かりで書いています)だが、朝から3人患者さんを拝見し、お昼にテニスを1時間半やり夕方また急患を診に、診療室に来ている。歯の痛みの苦しさは我慢出来ない痛みだから、診てあげないと。
まだまだこの状態は暫く続くと覚悟して、頑張ります。
先月書いた味わいの表現に付いて、50年開業をしていて始めて患者さんから、
耳にした言葉であり、大変衝撃的な事柄であった。
今まで噛めなかった食品が、噛めるようになった。
生野菜が刻まずに、食べられた。
肉が大きいまま頬張れた。
お煎餅をかじれた。
裂きイカ、スルメ、タコ食べるの諦めてた物を、噛めた。
色んな表現で、噛める喜びを伝えて貰って来た。
永年食べられないばかりに、自分はこれが嫌いなんだと思っていた。
と仰る患者さんも多い。
噛み潰して溢れ出て来た、野菜の汁が心の底から歓びを湧き上がらせて呉れた。
こんなに旨いのか・・・・・・・‼
食べ物の旨味とは、如何にして味わう物か?
歯応え、歯ざわり、噛み応えと自分は歯により、咀嚼する事ばかりを追い掛けてはいなかったか?
野菜の汁、果汁、肉汁食べ物の溢れて来るジュースの味を、知らなかったのではないか?
「何十年振りかで、野菜を奥歯で嚙み潰した。汁が口に一杯広がった。心の底から うまい と感じた。びっくりして
何回も繰り返した。果物、ご飯、肉、魚様々の物が、これまでと全く違う味を感じさせて呉れる。涙がでた。
入れ歯では味わえなかった、食べ物の本当の美味しさ歯を治療して、本当に良かった!」
50年開業していて、初めて聞く食べ物の美味しさの、表現であった。
刻み食では、味わえない果汁、野菜の汁、肉汁等この患者さんの言葉で、良く噛めない人、嚙み砕けない人
の、食をもう一度考え直そうと決心する。
形有る物の、咀嚼をどう取り組むか?又改めて考えよう!
食材の持ってる汁を、自分の歯で溢れ出させ、味わい、食する。
また新しいテーマを見つけた。
年の初めに今年の目指す目標を、早々と与えて下さった患者さんに感謝‼
私が浅草に診療室を持ってから、今年で50年に為る。
本当にそんなに長く経ったかな? が率直な感想である。
娘達が40半ばを過ぎ、孫達が今度10歳に為ろうとしている。
開業当初から通って頂いている患者さんが、90歳を超える方が多く見られる。
やはり50年の月日が経ったのか。
光陰矢の如し しかし私自身は、毎日ランニングをし、テニスをやり診療は以前と変わらず
11人のスッタフと共に、8時間35人前後の患者さんを、診ている。院長の週休1日は開業以来である。
10年近くに為るが、一度脳梗塞に為り掛ったことが、あるが その後の経過観察、でも全く異常無く
健康体だと、主治医のアドバイスも頂き、一心不乱に診療を続けている。
元日に「歯が痛くて御節料理が食べられない」 すぐ拝見し4日仕事始めにお見えになった時は
「御蔭で美味しく食べられた」と喜んで頂き、歯医者冥利に尽きる言葉を頂いた。
有難い事だ、こんな素晴らしい事柄を体験させて頂くのも、この仕事を一生の仕事とし
親父、お袋から授かった患者さんへの応対の仕方に、従って愚直にやって来たお陰と
両親に感謝である。
今年もみんなで、力を合わせて頑張るぞ‼ オー!