第180号 歯を何時までも残したい。

8020運動も既に30年近く経ち、現在51.2%の達成率である。25年前は10%であった。
生涯好きな物、食べたい物が自分の歯で噛め、硬い物でも何でも食べられる。
こんな幸せなこと、どんなにお金が在ろうと、どんなに素敵な家に住もうと、どんなに社会的地位が高かろうと
食べたくても美味しく物が食べられずに、刻んで食べたり、擂り潰して食べては美味しくはないし幸福ではない。
このところ歯を生涯残したいと、仰る人が増えて来ている。
それも若い人達が多くなってきた。聞けばお年寄りの介護をしたり、ご家族が介護されたり
する姿を見て、歯が無いということがどんなに大変なことかを理解し、自分はこうなりたく無いと
悟った方達が多い。
高齢者の方達の、ご苦労する姿。
若い人達に健康な歯を維持することの大切さを、身を持って大きな意味のある、強い影響力で
教育をして頂いている。
次の回で、今ご苦労されているお年寄りの対策について書きます、是非参考にして下さい。

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第179号 年中さん 歯医者怖い  !!

嫌だ 嫌だ 帰る やりたくない。絶対口開かない。
歯ブラシするから。注射しない。削らない。お菓子食べない。何でも言うこと聞くから。
今日は、帰る。この次絶対やるから。御願い今日はやらないで。
ありとあらゆる、言葉を発し続け、何とか逃れようとする幼稚園の年中さん。
少し時を待つ。じゃあ、今日は削らない。磨くのやろうか?磨くだけだよ。
これでこっちを向いてくれる。じゃあ、まず爪で磨くの練習してみようか。
切削道具をつけ、大嫌いなチーンと音のする機械を持ち、年中さんの可愛い手を持ち
爪を磨くよと言いながら、低速にしてそーっと爪に当ててやる。
1-ち、2-い、3-ん、4-いと数え、10でピタッと止める。
どう怖かった?大丈夫だった?もう一回やってみようか。
もう一度やり、大丈夫?どうこれなら怖くない?うん。
じゃあ試しに歯も磨いても良い?うん良いよ。
絶対必ず治療はする。何もしないで返すと拒否すればやらないで済むと覚えてしまうから。

第178号 親不知は取らなきゃ駄目?

基本的には、取り除く方が理想的である。(特殊な事情がある場合を除いて)
特殊な事情とは、それより手前の歯が、相当状態が悪く将来抜くかもしれない。
下顎の神経血管を取り囲んでいて、傷を付けてしまう怖れのある場合。
身体の状態が抜歯に、適さない状態の場合。
妊娠中。循環器の病気で投薬中、治療中。糖尿病が悪化している状態。
熱がある。等である。
昔親不知を抜いて死んだ人がいる、等怖い話を聞かされて決心出来ずに
とうとう酷く腫れて大変な思いを、される方が多い。
そんなに大変な思いも無く、腫れたり口が開き難いとか唾を飲み込むと
痛いと言った程度の不快症状で、そんなに辛いものではない
腫れてから大騒ぎするより、歯医者へ行って相談をし、大学病院を紹介されたり
その医院で抜いたりして貰う。因みに当院では、大学病院に親不知の抜歯を依頼したことは無く
全て抜歯をする。家族計画があったり、歯並びが悪かったり、噛み合わせが悪かったり、
歯周病が酷かったり、様々の症状の原因となるので早めにご相談を。

第177号 主訴 (自覚症状の内最も氣に為るところ)

旧来一般的に歯医者へは、好んで行きたくない所であった。
床屋さんや美容院へは、行くのが楽しくなる所、(歯医者のヤッカミ)なのに、こと歯医者となると
まるで死刑囚が13階段を、槍で突かれながら苦しみ抜いて上るが如く。
玄関まで来て、待合室まで来て、受付まで来たのにヤッパリ帰る。
あの音、神経に触るが如くの痛み、頭に響く振動等、幼い頃からの恐怖に満ちた記憶。
嫌だ怖い、死んでも行きたくない、痛いのは我慢する。
この繰り返しをしてる内に、どうにも我慢が出来なくなって終に来られる。
予診表を見ると我慢出来ない位痛み腫れている。とのこと。
このようなケースが過っては多く、どうにもこうにも我慢出来なくなって来るのが歯医者であった。
最近勿論前述の、死んでも行きたくない人が一杯いるが、半年に一回来てくれれば
大丈夫です、と言うといや2ヶ月に一遍来たい。半年も開くと不安だという方が随分増えた。
主訴は、歯の掃除をして欲しい、問題無いかチェックして欲しい、と言った方が沢山になった。
本当に、歯を大切にしたいと言う方が眼に見えて増えて来ている。

第176号 口のお掃除

このブログで何度も書いたが、どれだけ繰り返してもまだまだ広まらない。
この情報は、懲りずに繰り返し提供するのが、歯医者の使命と心得、再び書く。
歯は磨くのではなく(摩擦しこするのではない)、歯と歯茎の間の隙間(歯肉溝と呼ばれる溝)
に残る汚れを取るのが本来なのだ。歯の表面はゴシゴシこすらなくても、この方法でやれば
綺麗になる。
最近の電動ブラシを見て貰いたい。以前のように横や縦に動くのではなく、また回転もせず
超音波で振動をさせる。
歯茎、歯を摩擦せず傷つけず歯垢を取る。
物理的に摩擦することにより、起こる歯質の欠損、歯肉の退縮を防ぐを大事にしている。
歯ブラシを当てたらこすらず、少し圧迫し震わせる。
テーブルを雑巾がけする時、平らな面はゴシゴシ大きく動かし拭くが、細かい模様の部分は
小さな動きでめの細かい所を、綺麗にする。
この動かし方で歯ブラシも動かしてほしい。歯茎、歯を傷つけずに口の中を綺麗にしよう。


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